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Catch Me If You Can

シゲオ:ごめんごめん、洗濯なかなか終わらへんなー思ったら、フタ開きっぱやってん。途中から洗濯やり直してたら時間かかってもうたわ。

サトシ:なんやねん君は急に。てゆうかせめて偶然出会った設定で来てくれへん?
待ち合わせてないんよウチら。

シゲオ:そんなことより家の前でコレ落としたやろ?生徒手帳。

サトシ:完全に家から尾行してきてるやんけ。
それに生徒手帳は先週の体育の時間に制服ごと盗まれてん。
犯人はキサマやったんか。何が目的や?

シゲオ:生徒手帳でパスポートが作れるかと思ったんやけど無理やった。

サトシ:オレの想像を軽く超える犯罪を匂わすのはやめてくれへん?
なんでそんなことすんねん。

シゲオ:差し替えた顔写真を取り違えててな。

サトシ:頼むからこれ以上その犯罪計画のディテールを話さんといてくれる?
さらっと共犯者に仕立て上げられそうで恐ろしいわ。

シゲオ:とりあえず今日の夕方まで誰かと一緒に居た証拠が欲しいから監視カメラの沢山あるセンター街でもうろついとこか?

サトシ:それ心の声が漏れてんの? それともオレはこの後消されるから隠す必要がないということなん?
センター街より警察に行ってほしいんやけど。

シゲオ:しばらくの間ヘルダークから身を隠す必要があってな。

サトシ:まさかその設定をまだ引きずっていたとはな。どうやら必要なのは強めのお薬みたいやね。
それともすでに違うお薬でそうなってしまったんかな?

シゲオ:人はみな異常なんや。隣のやつが自分と大体同じような価値観を持っている前提で我々の生活は成立しているんや。植え付けられた社会性やモラルでギリギリ同じ列車に乗っているだけなんやで。

サトシ:なんなん急に? そのON、OFFスイッチはどこにあんの? 完全に接触不良やん。

シゲオ:そんなことよりとりあえず食事でもどうや?
二日間何も食べてないんや。ケイ…ヘルダークから逃げるために下水道に潜んでいたからな。

サトシ:つたない推測で申し訳ないけど、今ケイサツって言おうとせえへんかった?
完全に偽造パスポートで高跳び決め込もうとしてるやん。

シゲオ:オレにはもう時間がないねん。

サトシ:まぁこの国の警察ナメたらアカンわな。最後のシャバの空気を満喫したらええわ。そしたらその後一緒に警察行こか?

シゲオ:お母さんが病気やねん。

サトシ:何の話やねん。なんで急に泣き落としにかかってんの?
残念やけどそれが本当でもキミの悪事とは別の話しやな。法治国家に生まれたことを悔やむしかないで。

シゲオ:ヘルダークから奪った武器を仲間に届けなアカンねん。

サトシ:もうめちゃくちゃやん。
既に取り返しがつかないところまで来てるやん。
計画は終盤まで来てるやん。
なんでわざわざオレの前に現れたん?

シゲオ:大人しくしていれば危害は加えない。

サトシ:最悪や。完全に巻き込まれてるやん。
有史以来の大事件に巻き込まれようとしているやん。
怖すぎるわ。

シゲオ:大丈夫、恐れることはない。
この光を見ればじきに落ち着いてくる。

サトシ:あ、コレこないだの光る棒やん。
そんなもんで落ち着くかいな。

シゲオ:……。

サトシ:……。

シゲオ:……。

サトシ:あ、でもなんかちょっと落ち着いてきたかもしれへんわ。

シゲオ:な?

サトシ:うん。

シゲオ:こっちの色もどうや?

サトシ:あ〜、なにコレこんないろのひかりもあるんや〜。

シゲオ:こんなんもあるで。

サトシ:え〜キレイ〜。なにこれすごいぼわ〜ってなってる〜。

シゲオ:うんうん、そうやな。

サトシ:は〜〜、なんだかすいこまれそうやわ〜

シゲオ:そうやろ? 少し眠くなってきたんちゃう?

サトシ:……そうかもしれんな〜、そういわれるとな〜…………………

サトシ:…………

サトシ:…………

サトシ:…………

サトシ:…………

シゲオ:……おやすみサトシ

この記事を書いた人

koji
あまりの方向音痴で高校の帰り道にうっかり遭難し、自宅に救援を求めた過去を持つが、携帯ナビの技術的進歩により近年では道に迷うことがなくなった(グーグルありがとう)。
電車の乗り方がイマイチよくわからず、JRはJR線という電車だと思っていた為、山手線にたどり着くことが出来なかったのは遠い昔の話だ。
名古屋出身。

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