オリジナルペンライトの製作ならペンライトファーム

むかしむかしあるところに

れきしじょう もっとも さかえた おうこくが めつぼうして1000ねんが すぎたころ
せかいの ちゅうしんに あった おうこくから はるか ひがしの ちいさな おうこくに
こころの やさしい おうさまが おりました

おうさまは こくみんが こころ ゆたかに せいかつできるよう
まいにち こくみんひとりひとりから はなしを きくような まめな じんぶつでした

そのひ ひとりの しょうねんが おうさまに こんな はなしを しました

おうさま ぼくの おかあさんも おとうさんも まちはずれの ほこらに すむ
まものに ころされてちゃったんだ

おかあさんも おとうさんも なにもしていないのに
まものは おかあさんと おとうさんの てあしを くいちぎり
ないぞうを むしゃむしゃと たべてしまった

ねぇ おうさま
おかあさんと おとうさんは いつも ぼくに いいきかせたんだ
おそらの うえには かみさまが いて
いつも みんなの おこないを みているって

よい おこないを した ものには ごほうびを

わるい おこないを した ものには ばつを

ねぇ おうさま
ぼくの おかあさんと おとうさんは
どんな わるいことを したんだろう

おうさまは しょうねんと ともに なみだを ながしました

おかあさんと おとうさんは なにも わるいことを していない
わるいのは その まものだ
わるいことを した まものには いまに てんばつが くだる だろう

おうさまは くにじゅうの おとこたちを あつめて いいました

よいか ほこらにすむ まもの どもを ねだやしに してしまえ
このままでは いつ まものが おうこくにまで やってきて ひとを ころすかも しれない

おとこたちは さっそく まちはずれの ほこらに むかいました
ほこらにむかう とちゅう ペンライトを うる ぎょうしょうにんに であいました
ぎょうしょうにんは いいました
まちはずれの ほこらに むかうなら
この ペンライトを もっていきなさい
ほこらは うすぐらく ぺんらいとの ひかりが ないと
たんさくは こんなんを きわめる だろう

おとこたちは いいました
では ペンライトとやらを 100ぽん いただこうか

ぎょうしょうにんは いいました
ざんねんですが ぺんらいとの さいしょうろっとは 500ぽん からと なっております
500ぽん いじょうでないと おうりできません

おとこたちは しぶしぶ ペンライトを 500ぽん こうにゅうしました

さらに すすむと ちがう ぎょうしょうにんが よろいや つるぎを うっていましたが
ペンライトを かったせいで よろいも つるぎも かうことは できませんでした

まちはずれの ほこらに ついたとき すっかり ひは しずみ
あたりは うすぐらく なっていました

おとこたちの けはいに きづいたのか
まものは すがたを あらわしません

おとこたちは いいました
かまわん ひをはなて
まものどもを あぶりだして やるのだ

おとこたちは もりに ひを はなちました
ひは あっというまに もりを のみこみました

まものは たまらなくなって あちらこちらから とびだしてきました

おとこたちは いいました
そら でたぞ
まもののむれだ
いっぴきのこらず ころしてしまえ

しかし ろくな ぶきも ぼうぐも そろえていなかった おとこたちは
まものと ごかく
いや どちらかというと おされぎみの どろじあいに なってしまいました

のこった おとこたちは とうとう いのちごいを はじめました

おれたちが わるかった
どうか いのちだけは たすけてくれ

まものは いいました
おまえたちは おれたちが すんでいた とちを うばい
かぞくや なかまを ころした
いのちごいをした ものたちを だ

おとこたちは いいました
たのむ ほしいものは なんでもやる
そうだ これなんて どうだ?

そういって おとこたちは
さきほど ぎょうしょうにんから かった
ペンライトを さしだしました

どうだ おりまげると ひかるんだ
おまえたちは こんなもの みたことないだろう
さあ これを もって どうか おれたちを みのがしてくれ

まものは おとこたちの くびを きりはねました

まものが さった あとには
こうこうと ひかりかがやく ペンライトが
あたりを うつくしく てらしました

まるで かみさまが おりたったかのような
それは それは うつくしい ひかりでした

この記事を書いた人

koji
あまりの方向音痴で高校の帰り道にうっかり遭難し、自宅に救援を求めた過去を持つが、携帯ナビの技術的進歩により近年では道に迷うことがなくなった(グーグルありがとう)。
電車の乗り方がイマイチよくわからず、JRはJR線という電車だと思っていた為、山手線にたどり着くことが出来なかったのは遠い昔の話だ。
名古屋出身。