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ペンライトラプソディ

むかしむかし おじいさんのおじいさんのそのまたおじいさんのじだい
ひがしのはての
さらにひがしに
とある ぼうくんの おさめる くにが ありました

ぼうくんは こくみんに
ばくだいな ぜいきんと
かこくな ろうどうを きょうようして いました

おさないころから あまやかされて そだった
ぼうくんの りょうしんが なくなると
おうと なった ぼうくんは
じぶんを よく おもっていない かしんたちを
のこらず しょけいしました

そして のこった かしんたちや こくみんを
きょうふで しはいしたのです

しかし てっていした きょうふによる しはいが つづくと
ぼうくんは いつ じぶんが ころされるかもしれない
という きょうふに おびえるように なりました

しろが もやされたら ひとたまりもない

ぼうくんは かしんたちに
くにじゅうで ひの しようを きんじました
そのせいで しめさばを あぶって おいしく たべることが できなくなり
しめさば せんもんてんは たちどころに つぶれてしまいました

それでも ぼうくんの しんぱいは なくなりません

むりやり がむを たべさせられて のどにつまったら しんでしまう

ぼうくんは かしんたちに
がむの せいぞう はんばい しょじを きんじました
そのせいで ふーせんがむ ちゃんぴおんが しつぎょうしました

それでも ぼうくんの しんぱいは なくなりません

ふくの なかに とうちょうきが しかけられて いるかもしれない

ぼうくんは ふくを きるのを やめました
それにかんして こまるものは おりませんでした

それでも ぼうくんの しんぱいは なくなりません

あまおとに まぎれて ころしやが
しのびよるのに きづかないかも しれない

ぼうくんは かしんたちに
おうこく ぜんどを おおきな おおきな どーむで おおうよう めいじました
たいようの ひかりを さえぎられて うすぐらく なったせいで
こくみんの しりょくが ていか しました

それでも ぼうくんの しんぱいは なくなりません

ぼうくんは つかれはてて しまいました
げんかくや げんちょうに さいなまれ
ときおり ぶつぶつと ひとりごとを いったかとおもうと
とつぜん さけびだして まどを つきやぶって とびだして しまいました

おおけがを おった ぼうくんは
よりいっそう きょうふに おびえるように なりました

ぼうくんは いいました

しぇるたーを つくるのだ
わし ひとりだけが はいる
かくばくだんでも びくともしない
がんじょうで あんぜんな しぇるたーを

かしんたちは おおいそぎで
しぇるたーをつくりましたが
のうきが みじかすぎた ため
らいとが つけられませんでした

そこでかしんたちは かわりに
あぽろらいとを やまほど しぇるたーに ほうりこんでやりました

しぇるたーが できるやいなや ぼうくんは しぇるたーに とびこみました
それっきり ぼうくんが でてくることは
ありませんでした

やがて つきひが すぎ
みんなが ぼうくんのことを わすれて へいわに くらしていました

おうこくは めつぼうした ものの
こくみんは ちえと ゆうきで だいちを かいたくし
ぼうくんが いたころより はるかに はんえいした まちが できあがりました

まちの はんえいと うらはらに かつて えいがを きわめた
ぼうくんの しろは すっかり あれはて はいきょに なっていました
そこには よなよな ぼうくんの ぼうれいが あらわれると うわさされていました

あるばん まちの こどもが きもだめしのために
しろに しのびこみました
しろは とうぞくによって すっかり ものが なくなり
むかしの おもかげは まったくありません

ときおりあらわれる ど○きーや
おばけきゃ○どるを
なぎたおしながら あゆみを すすめる
こどもたち でしたが

からっぽの かいろう
からっぽの おおひろま
からっぽの ぎょくざ…

そんなどこもかしこも からっぽの しろに おいて
ちかで みつけた おおきなおおきな どーむじょうの
けんぞうぶつに こどもたちは きょうみがわかないはずが ありませんでした

どーむの おおきさに ふつりあいの ちいさな とびらのようなもの

とうぞくが こじあけようとしたのか とびらは かなり そんしょうしていましたが
それでもなお とびらは がんじょうに とざされています

しかし こどものひとりが あばかむの じゅもんを となえると
とびらは しゅじんを むかえいれるように ゆっくりと ひらきました

ひらいた とびらの さきには
まばゆいひかりを はなつ ろうじんが
たっていました

ろうじんは いいました

われこそは ぼうくん
このせかいは すべて いちどは わしの ものだった

ときは みちた
いまこそ ふたたび せかいを われの てに

そういうと ひかりのぼうくんは
いっそう つよく かがやきだした

そして ぼうくんは おもむろに こどもたちひとりひとりに
あぽろらいとを てわたした

どうだ こころうばわれるような うつくしい ひかりだろう
わしは しぇるたーのなかで あぽろらいとと ゆうごう することで
みずからも このひかりを はっすることが できるように なったのだ

すると こどもたちは いいました

そんなん なにが おもろいねん
ひかっとるだけやんか
ひかって そんで どうするん?
そんなんだから ばかにされんねん
おいみんな かえって どりきゃす やろうぜ

そんなら かえりに はろーまっく よってこーや
おとしだまで ないつ こーたるねん

いや そこは せがらりー2やろ

それよりしぇんむーですぺはりやろまいてー

そういって こどもたちは さっていきました

おうさまは こどもたちが すてていったあぽろらいとを
いつまでも いつまでも みつめていました

この記事を書いた人

koji
あまりの方向音痴で高校の帰り道にうっかり遭難し、自宅に救援を求めた過去を持つが、携帯ナビの技術的進歩により近年では道に迷うことがなくなった(グーグルありがとう)。
電車の乗り方がイマイチよくわからず、JRはJR線という電車だと思っていた為、山手線にたどり着くことが出来なかったのは遠い昔の話だ。
名古屋出身。